MEC食とアレルギー疾患

MEC食はアレルギー疾患を減らすのか?

「卵アレルギーを持つ子どもは、アレルギーのない子どもより酪酸産生菌が減少している」、なんていうニュースがあった。

酪酸とは短鎖脂肪酸のこと。

一方で下記論文によれば、糞便中の短鎖脂肪酸(酪酸、プロピオン酸)が多い1歳児は、そうでない子どもと比較し、明らかにアトピーやアレルギー疾患が減少する。

6歳までに酪酸やプロピオン酸を増やすと、成長してからも喘息や食物アレルギーにかかりにくい。

そして、子どもの食事は腸内の酪酸やプロピオン酸などの短鎖脂肪酸に影響を与えている、という。

では、論文にある子どもの腸内の短鎖脂肪酸を増やす食べ物とは?

★短鎖脂肪酸を増やす食べ物

ヨーグルト、魚、野菜、果物を挙げているが、

なんとチョコレートはプロピオン酸と呼ばれる短鎖脂肪酸を増やす。

スナック菓子のチョコではなくて、カカオの多いチョコレートだろう。

お肉は統計学的に有意ではないが、短鎖脂肪酸を増やす傾向にあった。

お肉もやっぱり良い傾向はありそう(^^)

★短鎖脂肪酸を増やさない食べ物

牛乳、ナッツ、バター、マーガリン、チョコレート、卵

卵は残念だった。短鎖脂肪酸を増やさない。

まとめです。

アレルギー疾患を減らすには、短鎖脂肪酸を増やす食品(魚、野菜、果物、ヨーグルト)を多く食べるのが良い。

そして、スナック菓子、(超)加工食品は減らしたほうが良いようです。(^^)

では、MEC食とアレルギー疾患の関係は?

お肉(生鮮肉)は発症低下に関連する傾向あり、卵は関連性なし、ナチュラルチーズはアレルギー発症低下に明らかに関連する(^^)

もう一度、ナチュラルチーズは食物アレルギー発症低下に明らかに関連する。プロセスチーズじゃないよ。(^^)


ナチュラルチーズとアレルギー疾患

MEC食ドクター福田世一

MEC食ドクター福田世一

肉卵チーズを優先、一口30噛む食事法(=MEC食)の普及活動をしている / 薬剤師 → 医師 / 日本透析医学会専門医、内科認定医、医学博士

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