リンが老化を加速する。食事時刻とリン代謝の関連

血中リン濃度は日内変動のあることが報告されています。
健常者14人を対象に、Early-dinner(早く夕食した)群とLate-dinner(夜遅く夕食した)群でリン代謝に違いがあるか比較した実験があります。


ここで食べている食事の中身は、リンの多いコンビニ弁当をイメージしてもらうといいでしょう。
すると、Late-dinner群では、尿中へのリン排泄が悪くなり、翌朝の血中リン濃度の上昇が確認されました。

(Early-dinner群の翌朝の血中リン濃度4.0 ± 0.4 mg/dLに対し、Late-Dinner群の翌朝の血中リン濃度5.0 ± 0.5 mg/dLは高い)

つまり、血中リン濃度の上昇は腎臓や骨、組織、脂質代謝に影響を及ぼし、老化を加速することを意味します。

最近では、健康に気を付けて「夜は炭水化物を食べません」という人も、多いですよね。
しかし、スーパーやコンビニなどで、炭水化物の少ない食品(加工食品)を選んで、夜にお酒、おつまみ、食べているとリンの過剰摂取につながるので気を付けましょう。

食事時刻も大切なようです。(^^)

リンが老化を加速する

MEC食ドクター福田世一

MEC食ドクター福田世一

肉卵チーズを優先、一口30噛む食事法(=MEC食)の普及活動をしている / 薬剤師 → 医師 / 日本透析医学会専門医、内科認定医、医学博士

関連記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。