産後うつの原因は?

産後うつの原因は?

結論から言います!

妊娠中期、後期~授乳期にかけてタンパク、鉄需要が増大するのに、しっかりタンパク、鉄摂取ができていないためです。

タンパクとは動物性タンパクのこと。植物性じゃない。

植物性の鉄は吸収が悪い。だからこその動物性です。お肉を食べると動物性タンパクと鉄の両方が摂れるのです。

お肉の摂取不足の結果として、血清鉄は低下し、血清フェリチンは低下します。つまり、妊婦さん、授乳婦は鉄不足になります。

日本人の食事摂取基準2020には、「妊娠後期~授乳期にかけて妊婦や授乳婦のタンパク、鉄需要は増大する」と書いてありますよ(^^)

では、どれくらいタンパク質を食べれば良いか?

日本人の食事摂取基準2020によると、例えば1日1800kcalなら、タンパク質は1日に60g食べれば良いことになります。具体的にMEC食でいうならお肉200g、卵3個です。(^^)

魚、納豆、豆腐、ヨーグルトが好きな人なら、1日にお肉100g、魚100g、卵1個、納豆1パック、豆腐100g、ヨーグルト100gを食べると、1日60g以上のタンパク質が摂れます(^^)

お肉は動物性タンパクと鉄が一緒に摂れるので欠かせません。(^^)

タンパク不足、つまりセロトニン不足は「うつ」になります。

セロトニンは脳内で作られます。セロトニンの材料はタンパク質です。特に必須アミノ酸のトリプトファンが大切。

トリプトファンは体内で作ることができないので、食事から動物性タンパクを食べなければなりません。

産後うつになったら、抗うつ薬、精神安定薬に頼るだけでなく、動物性タンパクの摂取は大切です。(^^)
妊婦・授乳婦のたんぱく目標量妊婦・授乳婦のたんぱく目標量

MEC食ドクター福田世一

MEC食ドクター福田世一

肉卵チーズを優先、一口30噛む食事法(=MEC食)の普及活動をしている / 薬剤師 → 医師 / 日本透析医学会専門医、内科認定医、医学博士

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