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MEC食のススメ

スーパー糖質制限食の問題点(乳幼児でも大人と同じことが起きる)

乳幼児の鉄過剰

鉄の指標はフェリチンだけと思っていませんか?

あるとき、スーパー糖質制限食+MEC食(肉卵チーズ+カムカム30回)をしている1歳数か月の子どもが来院されました。

鉄サプリ20㎎も飲んでいました(キレート鉄ではない)。

採血をすると、フェリチン428と異常高値。鉄飽和率45%と異常高値。

鉄の指標はフェリチンだけでなく鉄飽和率もあります。この2つが鉄の指標として重要です。

フェリチンは主に肝臓に貯蔵されている鉄を、鉄飽和率は血中に存在する鉄を指します。

一般に鉄飽和率の正常は20%台です。

一般に鉄欠乏はフェリチン低値だけでなく、鉄飽和率も低値になります。

乳児は6か月を過ぎるとお母さんからもらった鉄が減って鉄欠乏になるので、乳幼児は鉄を口から摂取しなければなりません。

おかゆに鉄は入っていない。野菜や植物性の鉄は吸収が悪い。だからこそ動物性の鉄(赤身肉など)を摂ることを勧めています。

乳幼児は「MEC食を補完食に」して、動物性の鉄(赤身肉など)を摂ることを勧めているのです。

鉄飽和率の正常は20%台ですから、鉄飽和率45%は異常な高値とわかるでしょう。

この鉄飽和率が高いと、タンパク質と結合していないフリーの鉄が血中に多くなっていきます。

鉄飽和率の慢性的な高値は何が困るか?

フリーの鉄が増えて活性酸素、フリーラジカルが産生され体の臓器、組織は錆びていくことです。

血管であれば動脈硬化をきたします。肝臓であれば肝障害きたします。

甲状腺であれば、甲状腺異常をきたします

そして、「スーパー糖質制限食は、血中にフリーの鉄が放たれやすい!」

そのため、スーパー糖質制限食+鉄サプリ、鉄剤 → 血中にフリーの鉄が増えやすい!=鉄飽和率の上昇です。

この症例の乳幼児はフェリチンが高値でしたので異常だとわかりますが、フェリチンは必ずしも高値にならないことがありますので、鉄飽和率をチェックしないと、フリーの鉄が多くなってることを見逃してしまいます。

短期的に鉄飽和率が上昇していても、すぐに症状が出たり病気にはなりません。しかし慢性的な鉄飽和率高値は体に良くありません。

鉄不足で鉄剤、鉄サプリを内服するときは、適度な糖質を摂れ、と言いたい。

MEC食は、いつでもどこでもだれでもできることが大切ですよ(^^)
乳幼児の鉄過剰
乳幼児の鉄過剰2