冷え性には、冬に比べれば夏は過ごしやすい。
寒い時期、体の冷えは、たまったものではありません。手足は冷え、固まって動かないし、背筋や肩は凝るし・・・
そんななか、
体の熱産生を促す物質は何種類か知られていますが、その中で本命と言える物質が筋肉にあります。
それが筋肉にある「サルコリピン(SLN)」というタンパク質です。
筋肉は収縮するときも弛緩するときもATP(エネルギー)を使って、筋小胞体(SR)という袋からカルシウムイオンの出し入れをしていますが、サルコリピンはここに関与するタンパク質。
サルコリピンの働きは筋肉でのエネルギー(ATP)消費を増やし、熱をたくさん産生するという仕組みです。
しかも、サルコリピンは筋肉が使われないときも筋肉でのエネルギー消費を増やし、熱産生をします。
ラットの実験では、寒冷時の体温調節は褐色脂肪でなく、サルコリピンが行っていました。
このサルコリピンは、筋肉量が多いと、サルコリピンの量も多くなります。
つまり、筋トレして筋肉量を増やすと、筋トレしていないときでも、筋肉のエネルギー消費が増え、熱産生が増える。冷え性が改善しやすい。
筋肉量が減ってくると、サルコリピンも減っていきてます。エネルギー消費が減るので、冷え症、肩こりにもなりやすい。
また、体重も増えやすくなり、糖尿病にもなりやすい。
冬に備えて、温かい季節に、筋トレでもどうでしょう(^^)
しかし、筋トレできない人は・・・薬ならユベラNやオパルモン、サプリならナイアシンなどの冷え症改善薬を飲むこともありかな・・・
Skeletal Muscle Thermogenesis and Its Role in Whole Body Energy Metabolism
Diabetes Metab J. 2017 Oct;41(5):327-336
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