脂肪や肉を食べると尿路結石はできやすいのか?

脂肪や肉を食べると腎臓結石、尿管結石などの尿路結石はできやすいのか?

尿路結石の原因として肉や脂肪などの食の欧米化がよく挙げられますね。

(もちろん、尿路結石の原因は多岐にわたり原因が複雑に絡むので、原因不明なことも多いですけど。)

しかしながら、尿路結石の頻度として高いのは、肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧などメタボに合併する尿路結石です。

そもそも尿路結石は持続的に尿が酸性化することで、溶けていた物質が尿に溶けなくなって結石になりますが、なぜメタボに尿路結石が高頻度に合併するのでしょうか?

メタボは内臓脂肪が蓄積しています。

「内臓脂肪蓄積は尿を酸性化しやすい」のです。

つまり、メタボ→内臓脂肪の蓄積→尿の酸性化→尿路結石

尿が持続的に酸性化して、尿の酸性度が増すと、尿に溶けていた物質が結晶化し、尿路結石ができます。

さらに、夏場は尿が濃縮されるから尿路結石ができやすいというのもあるでしょう。

尿の酸性度を減らすには、内臓脂肪の蓄積を減らすことです。

内臓脂肪の蓄積は、肉や脂肪というより、高炭水化物食+高脂質食で起こりやすい。

他方で、肉などの動物性タンパクが、血液を酸性化するから尿路結石ができやすい、という説明も聞きくことありますが、それはちょいと違うかな。

尿路結石の予防は、まず内臓脂肪の蓄積を減らすこと。

炭水化物を控えめに糖質管理することが、尿路結石を予防するのに有効ですよ。(^^)

尿路結石

MEC食ドクター福田世一

MEC食ドクター福田世一

肉卵チーズを優先、一口30噛む食事法(=MEC食)の普及活動をしている / 薬剤師 → 医師 / 日本透析医学会専門医、内科認定医、医学博士

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