女性の更年期と甲状腺機能低下症

40代女性、疲れやすくて、だるさがある。むくみやすいし太りやすい。

→ それ甲状腺機能低下の影響かも。

先日、患者さんにそんな話しをしたら、びっくりされました。

実は、女性の更年期と甲状腺は密接な関係があります。

甲状腺ホルモンFT4→FT3の変換が上手くいかないと、「疲れやすい、だるさ、むくみ、体重増加、めまい、髪の毛が抜けやすい、体が痛い」などの甲状腺機能低下症の症状がでる。

この甲状腺ホルモンの活性化(T4→T3変換)には、女性ホルモンのプロゲステロン(Progesteron)とセレンが大事。

セレンは植物性食品より動物性食品に多く含まれていますが、加工食品などコンビニ食などの偏った食事をしなければ不足することはありません。

問題は、プロゲステロン(Progesteron)です。

更年期になると、プロゲステロンの産生量は減りますから、甲状腺ホルモンFT4→FT3の変換が上手くいかず、下記の甲状腺機能低下症の症状がでます。

疲れやすい、だるさ、むくみ、体重増加、めまい、髪の毛が抜けやすい、体が痛いなど。

また、更年期に伴うコレステロールの上昇も、甲状腺機能低下の所見。

心筋梗塞などの心臓疾患のある女性は、薬でしっかりコレステロールを下げるべきですが、

「更年期でコレステロール高くなってきたから」と言われ、安易にコレステロールを薬で下げると、プロゲステロンの産生も下がります。

プロゲステロンの材料はコレステロール。プロゲステロンはコレステロールから作られますから。

プロゲステロンを下げすぎないように、コレステロールの補充は大切ですよ。(^^)

MEC食ドクター福田世一

MEC食ドクター福田世一

肉卵チーズを優先、一口30噛む食事法(=MEC食)の普及活動をしている / 薬剤師 → 医師 / 日本透析医学会専門医、内科認定医、医学博士

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