湯たんぽによる右足低温熱傷(2012/9/25掲載)

患者は40代の男性。1月初旬に湯たんぽで右下肢に低温熱傷を受傷し、近医で処置。消毒してゲーベンクリームを塗ってガーゼで覆っていましたが1か月たっても良くならず、担当の医師から皮膚移植を勧められていた。今回、インターネットを見て当院受診。受診時ゲーベンクリームが熱傷部位やその周辺を覆っていました。熱傷部位は黄色く変性した壊死組織が付着。熱傷部位を触っても針で刺しても痛みの感覚がないため、III度熱傷です。湿潤療法による処置で、約6か月後完治しました。

熱傷

当院初日、ゲーベンが塗布されている。洗浄して湿潤療法による処置を施行

やけど

3週間後、黄色い壊死組織が融解

やけど

1か月後、黄色い壊死組織がすべて融解

やけど

4か月後、肉芽が上皮化

やけど

6か月後、完治

2012/9/25掲載
MEC食ドクター福田世一

MEC食ドクター福田世一

肉卵チーズを優先、一口30噛む食事法(=MEC食)の普及活動をしている / 薬剤師 → 医師 / 日本透析医学会専門医、内科認定医、医学博士

関連記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。