薄毛(AGA)は改善する?
薄毛の進行は遺伝的体質+生活習慣。
遺伝的体質は薄毛の要因として大きいが、ストレス、睡眠不足などの生活習慣は、抜け毛が増えることが確認されている。
薄毛の対策は生活習慣の改善と治療薬
薄毛治療薬
医学的に認められているのはミノキシジル外用薬+プロペシアなどの内服薬の2つのみ
ミノキシジル外用液
★治療の第一選択=ミノキシジル外用液。男性、女性ともに高いエビデンスがある。
ミノキシジルは髪の成長期を伸ばし毛母細胞の死滅を抑える。
毛母細胞の分裂回数は決まっている。若いころから成長期を伸ばすと良い。
AGAは頭皮で男性ホルモンがDHTに変換されることで成長期を短縮してしまう。
デュタステリドの方が5αリダクターゼ抑制作用が強く、DHTへの変換を強く抑える。
★ミノキシジル外用液を使用開始して8週までに一時的に抜け毛が増えることがある。
これは休止期から成長期へ移行する毛髪が増えるため。
★顔の多毛の副作用は2%より5%を使用したときに多い。ミノキシジル外用液を触った手で顔を触ったらすぐに洗うこと。
★ミノキシジル内服薬は多毛症やむくみなどの副作用がある。安全性を考慮するとミノキシジル外用液を優先に検討する。
ミノキシジル2%外用液(女性用)(商品名:ヴェラルティス2%)
使用法:1日2回、1回5プッシュ、薄毛の気になる箇所に塗布し頭皮を揉みこむようにマッサージして薬剤を浸透させてください。
ミノキシジル7%外用液(男性用)(商品名:ヴェラルティス7%)
使用法:1日2回、1回5プッシュ、薄毛の気になる箇所に塗布し頭皮を揉みこむようにマッサージして薬剤を浸透させてください。
★プロペシア内服薬とザガーロ内服薬
ザガーロ0.5mgの服用によって増えた髪の本数は、プロペシア1mgの1.6倍(3ヶ月服用後と6ヶ月服用後の平均値)。
6ヶ月服用後の毛髪の太さ(直径)の変化量を比較すると、ザガーロ0.5mgはプロペシア1mgの1.45倍、髪が太くなる。
効果の点ではザガーロのほうが強力。プロペシアでAGAを改善できなかった人でも、ザガーロなら改善できる場合があります。
プロペシアとザガーロの副作用
プロペシアとザガーロの主な副作用は、勃起不全(ED)、性欲減退、射精障害
プロペシア1mgを1年間投与した場合の副作用発現頻度は5.0%(139例中7例)
ザガーロ0.5mgを1年間投与した場合の副作用発現頻度は16.7%(120例中20例)
プロペシアなどの内服薬は1か月分から3か月分まで院内処方しています